展示会ブースのキャッチコピー 例

公開日|
2025.06.13
最終更新日|
2025.06.26

展示会では、来場者が各ブースの前を通る時間はほんの一瞬です。多くの情報が溢れる会場内で、来場者は自分にとって価値のあるものを瞬時に判断し、興味を引かれなければそのまま通り過ぎてしまいます。そのため、ブースの前を通り過ぎる一瞬の間に、来場者の視線を引きつけなければいけません。そこで重要なのが、効果的なキャッチコピーです。キャッチコピーがあることで、来場者の注意を一瞬で引き寄せ、自分のブースに立ち寄る動機を与えることができます。
この記事ではそんなキャッチコピー作りについてご紹介しています。

なぜ展示会ブースにキャッチコピーが必要なのか

展示会に参加する来場者の多くは、限られた時間内にできるだけ多くのブースを訪問したいと考えています。しかし、実際には全てのブースを回ることは不可能ですし、来場者はセミナーや他のイベントにも参加するため、ブース訪問に割ける時間は数時間に過ぎません。そのため、来場者がどのブースを訪れるかを決めるための強い動機となるキャッチコピーが効果的なのです。
また、展示会に訪れる来場者の中には、自身の課題やニーズを明確に認識していない人も多くいます。このような来場者に対して、キャッチコピーは非常に効果的です。キャッチコピーが来場者の潜在ニーズを刺激し、「これが自分たちの求めていたものだ」というふうに有益な情報やソリューションを見つけることができると気づかせることができれば、ブースに立ち寄ってもらえる可能性が高まります。
さらに、展示会では、多くのブースが似たような製品やサービスを提供していることが少なくありません。このような中で、来場者に自社ブースを選んでもらうためには、他のブースとの差別化が重要です。キャッチコピーは、来場者に「なぜこのブースに立ち寄るべきか」を伝える最初の手段となります。特に、時間に余裕がない来場者にとっては、キャッチコピーが即座に自分に関連する情報を提供しているかどうかが、ブース訪問の決め手となります。来場者に「このブースに行けば解決策が見つかる」と思わせることができれば、そのブースの訪問者数を増やすことができるでしょう。

展示会ブースのキャッチコピーの作り方

出展の目的を明確にする

キャッチコピーを考える際、まず最初にその目的を明確にすることが重要です。
商品・サービスの認知度向上や自社のイメージアップ、見込み顧客の獲得など、企業により展示会への出展目的はさまざまでしょう。
目的が不明確だと、伝えたいメッセージがぼやけてしまい、来場者に響くキャッチコピーを作るのが難しくなります。例えば、認知度を上げることが目的であれば、商品やサービスの特徴を強調するコピーが効果的です。一方、特定の行動を促す(例: 購入や資料請求)ことが目的であれば、緊急性や限定感を強調する表現が有効です。このように、目的を明確にすることで、どのようなメッセージを伝えるべきかが決まり、ターゲットに響くキャッチコピーを作る土台が整います。

ターゲットを設定する

キャッチコピーを届けたいターゲット層を具体的に決定します。
展示会ブースのキャッチコピーを作成する上で、自社のターゲットを設定することが重要です。来場者の興味関心を集めるキャッチコピーを作成できたとしても、ターゲットから大きくずれていては来場者増は見込めません。

自社商品やサービスの特徴や魅力、競合他社との違いを理解した上で、ターゲットとなる展示会来場者が抱えている悩みを予測しましょう。ターゲットが何を求めて展示会に足を運んでいるのか具体的に検討することで、キャッチコピーを作成しやすくなります。
ビジネス層向けであれば、信頼性や実績を強調するコピーが効果的です。ターゲットが明確であればあるほど、メッセージが刺さりやすくなります。

出展する商品やサービスの魅力を言語化する

ターゲット設定をもとに、自社商品やサービスの特徴においてどの点を訴求すれば来場者に注目されるのか検討しましょう。

1. 自社商品やサービスの強みを洗い出す

キャッチコピーの中で強調するべきは、自社商品やサービスの独自の強みです。競合他社と差別化するポイントを明確にすることで、来場者に対して自社の価値をアピールできます。そのためには、商品やサービスの特徴、提供する価値、そして他社にはない独自の要素を整理する必要があります。6W2Hのフレームワークを使って「何を、なぜ、誰が、誰に、いつ、どこで、どのように、いくらで」という視点から情報を整理し、自社の強みを具体的に洗い出していきましょう。

2. 来場者が知りたいことを言葉にする

来場者が求めている情報や解決したい問題を言葉にすることが、キャッチコピーの核心です。商品やサービスの機能をただ説明するのではなく、来場者にとってのメリットやベネフィットを強調する必要があります。たとえば、「この商品を使えば○○が解決します」といった具体的なメリットを伝えることで、来場者に「これは自分に必要なものだ」と感じてもらえます。来場者の視点に立ったメッセージを考えることが重要です。

3. 売れるキーワード・自分のことだと思ってもらえるキーワードを入れる

キャッチコピーには、来場者の心に刺さりやすいフレーズで、製品やサービスの価値を簡潔に伝えるキーワードを入れましょう。来場者に「これは自分に関係がある」と感じさせることで、関心を引き、ブースへの誘導を促すことができます。また、ターゲット層にとって身近な言葉や、共感を呼び起こす表現を使うことで、キャッチコピーがより効果的になります。キャッチコピーにおいては、来場者の視点に立ち、彼らが直面する課題や欲求に寄り添う言葉を選ぶことが重要なのです。

一見キャッチコピー作りと関係ないように感じられる場合も、情報を整理すると商品やサービスの魅力に気がつきやすくなります。キャッチコピーにメリットを提示することで商品購入後のベネフィットが明確になるため、ブースへの集客を増加させることが可能です。

展示会ブースで来場者を増やすキャッチコピー作りのポイント

メリットではなくベネフィットをアピールする

展示会来場者の中には課題に気がついていない、もしくは言語化できていない担当者がいることを念頭に置いておきましょう。課題に対する解決策を提案したキャッチコピーを掲げれば、来場者の課題を顕在化できるため他社ブースと差をつけられます。
来場者の課題を言語化した上で解決策を提案したキャチコピーを作成するためには、来場者の悩みを細分化し、いくつかのパターンに分類する必要があります。似たような悩みを一つのパターンとしてリスト化し、キャッチコピーを作成しましょう。
展示会のキャッチコピーで重要なのは、商品のメリットではなくベネフィットをアピールすることです。メリットとは、商品やサービスが提供する具体的な機能や特徴のことですが、これだけでは来場者の心を動かすのは難しいです。一方、ベネフィットはその商品を使うことによって得られる変化や体験を指します。たとえば、「この製品は10%のコスト削減が可能です」というメリットよりも、「この製品で、業務効率が劇的に改善し、社員の負担が軽減されます」というベネフィットのほうが、来場者にとってより魅力的に感じられるでしょう。キャッチコピーでベネフィットを伝えることで、来場者が自分の問題が解決されるイメージを抱きやすくなり、ブースへの誘引力が高まります。

ペルソナを明確にする

キャッチコピーを作成する際には、ターゲットとなる来場者のペルソナを明確にすることが重要です。ペルソナとは、商品やサービスを購入する典型的な顧客像を指します。たとえば、ビジネスマンが対象の場合でも、管理職と若手社員では抱える悩みやニーズが異なります。展示会のキャッチコピーは、誰に向けたメッセージなのかを具体的にすることで、そのターゲットの心に響く言葉を選ぶことができます。ペルソナを明確に設定することで、来場者が「これは自分に向けたメッセージだ」と感じることができ、ブースに興味を持つ可能性が高まります。抽象的な表現を避け、ターゲットに合わせた具体的な言葉でメッセージを伝えることが、効果的なキャッチコピー作成のポイントです。

具体的な数値を入れる

具体的な数値やデータをキャッチコピーに入れることで、訴求力が高まり見込み顧客を集客しやすくなります。
例えば「作業時間を大幅に短縮できます」のような抽象的なメッセージを掲げたキャッチコピーよりも、「従来の作業時間を40%削減」と、削減できた作業時間がわかるキャッチコピーの方が来場者の目に留まりやすくなるのは明確です。
商品やサービスの種類を問わず、キャッチコピーに数値を取り入れるのはどのような業界でも行いやすい施策でしょう。具体的な数値が入るだけで信ぴょう性が増すため、効果的に見込み顧客をブースに集客しやすくなります。

競合との違いをアピールする

展示会には競合他社が数多く出展するため、他ブースと差をつけるためにも趣向を凝らしたキャッチコピーが必要になります。商品の販売実績が長い場合や日本で初めて商品を編み出した場合、「ロングセラー」や「元祖」とキャッチコピーに入れるなど、他社との違いを明確にするキーワードを取り入れましょう。
競合との違いを効果的にアピールできればキャッチコピーの訴求力が高まり、競合他社と差別化を図れます。

端的な言葉で表現する

展示会のキャッチコピーは文言だけでなく、見せ方にもこだわりましょう。キャッチコピーが長すぎると訴求力に欠け、短すぎると具体性が乏しくなる可能性があります。来場者に一瞬で読んでもらうためにもキャッチコピーは20文字前後にまとめ、特に強調したいキーワードは大きめにデザインするのがおすすめです。
展示会のキャッチコピー作りに関して、わかりやすい言葉を用いて端的に表現することが重要です。しかし、抽象的な表現を用いると対象外の来場者まで集客してしまう可能性が高まります。自社の見込み顧客を多くブースに集客するためにも、具体的な言葉を用いてどのような商品やサービスを展示しているのかわかるキャッチコピーを作成しましょう。

いかがでしたでしょうか?
この記事を参考にして、貴社ブースのキャッチコピー作りにお役立てください。

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