工業系企業のWEBデザイン

公開日|
2025.06.20
最終更新日|
2025.06.26

工業系企業のWEBデザインは、信頼感と技術力を視覚的に伝えることが重要です。奇抜な演出よりも、整然としたレイアウトや落ち着いた配色(青・グレーなど)で堅実さを表現し、実際の製品や現場の写真を活用して実在感を強調します。
また、専門的な技術を理解しやすくするために、図解や動画を用いた視覚的な情報伝達が効果的です。スマートフォン対応や分かりやすい導線設計も不可欠で、営業ツールとして成果につながる構成が求められます。

工業系WEBデザインに求められる基本思想

工業系企業のWEBサイトは、製品紹介や技術情報の発信だけでなく、「技術力」や「信頼性」を視覚的に伝える、営業・広報の要ともなる存在です。特に製造業や設備機器メーカー、研究開発型の企業にとって、WEBサイトの第一印象が取引判断の大きな要因となることも少なくありません。
では、工業系企業に求められるWEBデザインとはどのようなものでしょうか。大前提として必要なのは、堅実さ・信頼感・清潔感です。BtoBの訪問者、特に技術者や調達担当者が重視するのは「ちゃんとしている会社か」「技術が確かか」「実績があるか」といった点であり、奇抜さや斬新な演出よりも、安定した視認性と正確な情報設計が求められます。
そのため、工業系WEBデザインでは、

  • 過度に凝った演出は避け、構造が分かりやすい
  • 色数を抑えた整然とした配色
  • 実在感のある写真や図解を積極的に使用

といった方向性が基本となります。これらの要素を軸に、「営業支援につながる、成果を出すWEBデザイン」を実現することが重要です。

2. 信頼を与えるビジュアル設計のポイント

第一印象を左右するのが、WEBサイトの配色・レイアウト・写真などのビジュアル要素です。工業系サイトでは、以下のような配慮がデザイン成功の鍵となります。

色彩設計(カラースキーム)

工業系のWEBサイトでは、青・グレー・白を中心にした落ち着きある配色が定番です。青は「信頼」「誠実」「冷静」、グレーは「安定」「中立性」を表現し、製品の精密さや企業の実直な姿勢を想起させます。アクセントとして、赤やオレンジをボタンに使うことで行動喚起にもつながります。
また、色数は3~4色に絞ると視覚的なまとまりが生まれ、読み手の疲労も軽減されます。工業製品が持つ硬質で金属的なイメージにマッチするトーン選びも重要です。

レイアウト設計

視認性と情報整理が重要な工業系サイトでは、グリッドシステムに基づくレイアウトが効果的です。2~3カラム構成を基本に、製品情報・写真・説明文をバランスよく配置します。ホワイトスペースを多めに取り、情報が「詰まりすぎて見づらい」状態を避けることも大切です。
各製品や技術のセクションでは、見出し→概要→詳細→アクションボタンのように流れを意識し、情報の「階層構造」を視覚的に整理しましょう。

写真・ビジュアル素材

抽象的なイメージ画像ではなく、自社の製品・設備・作業現場などのリアルな写真を使うことで、「本当にモノを作っている会社」であることが伝わります。実在感は、工業系において何よりの信頼要素です。
可能であればプロによる撮影を導入し、製品の質感や職人の表情、機械のディテールなどを丁寧に見せましょう。また、写真には簡潔なキャプションを添えて、見るだけで何を示しているかが分かるようにするのも有効です。

3. 専門性を伝える視覚表現とUI設計

工業系企業のWEBサイトでは、「専門的な技術を、専門外の人にも理解してもらう」ための視覚的な説明能力が求められます。そこで有効なのが、図解やアイコン、インフォグラフィック、動画などのビジュアルコミュニケーション手法です。

図解・インフォグラフィック

加工工程、装置構造、製品の使い方など、文字だけでは伝わりにくい情報を図解で補足することで、訪問者の理解度と納得度は飛躍的に高まります。とくに導入を検討している企業にとっては、「仕組みの見える化」が判断材料になります。
また、スペック表のような情報も、図やアイコンを添えることで直感的な比較が可能となり、製品同士の違いや特長を視覚的に表現できます。

動画・アニメーション

近年では、製品の動作や加工プロセスを短い動画で紹介することも一般化しています。特に展示会で流すような紹介映像をWEBにも活用することで、初訪問者の理解を助けるだけでなく、営業資料としても有用です。
また、軽微なアニメーション(スクロールで出現する、ホバー時に動くなど)を取り入れることで、視認性や操作性を向上させるだけでなく、現代的で洗練された印象も与えることができます。

UI/UX(ユーザーインターフェース/ユーザー体験)

スマートフォンやタブレットでも閲覧されることを想定し、レスポンシブデザインは必須です。タップしやすいボタン配置、読みやすい文字サイズ、指で操作しやすいUI設計など、モバイルファーストの考え方で設計すべきです。
さらに、問い合わせや資料請求などのコンバージョン導線は、常にユーザーの視界に入りやすい位置(ページ下部や右下の固定ボタンなど)に配置し、行動を促すための明快なナビゲーションを心がけましょう。

まとめ:ビジュアルで技術と信頼を語るデザインを

工業系企業のWEBサイトにおけるデザインの本質は、「技術の魅力を誠実に、正確に、視覚的に伝えること」です。派手さや目新しさよりも、整然とした構成、リアルなビジュアル、直感的なUI設計によって、訪問者に「この会社は信頼できそうだ」と感じさせることが最も重要です。
WEBサイトが企業の顔である時代、デザインが商談を生み出す起点にもなり得ます。だからこそ、工業系企業には、技術と実績を「見せる力」を持ったWEBデザインが求められているのです。
ウエンズでは工業系企業を中心に数多くのWEBデザインで実績を有しています。第一印象で信頼を勝ち取り、製品や技術の魅力をわかりやすく見せ、問い合わせや資料請求へと導くWEBデザインをご提案しますのでぜひお気軽にご相談ください。

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